コラム

資格と習い事で売れるようになるは罠!お菓子を売るのに本当に必要なこととは?

こんにちは、山本蓮理です。

最近、コンサルにこられる方とお話していて気になったことがあります。

それが、「資格」と「習い事」について。

「この資格取れたらもっと売れますよね?」

「習い事で作ったお菓子を友達にあげたら喜ばれたので、売り物にしたいんです!」

という声をよく聞くのです。

私はこれを聞くと、「ちょっと危険だな」と思います。

食には、たくさんの資格があります。ここ数年流行ったせいもあってかなり乱立しています。習い事も無数にありますよね。

基本の型をちゃんと習得してからオリジナルに移行するという考え方は、私も本当に必要なことだと思っています。だからお菓子屋さんになる前はもちろん、なったあとも引き続き学ぶ姿勢は持たなくてはなりません。

ですが、上手に作れる、知識がある…というのは、とても大事であると同時に恐ろしい罠でもあるなと思うのです。

自分でお菓子屋さんをやっていると「上手に作れる、知識がある」と「売れる」は別!…と痛感させられることが本当に多いからです。

「綺麗に作れて、友達にあげたら喜ばれた経験からお菓子屋さんになりたいと思った」

はとっても素敵な体験だと思いますが、

「友達にあげたら喜ばれるものを、友達がそれなりの対価を払って買ってくれるか?」

というのは別なのです。

まして、ネットショップで全く知らない不特定多数の人に買ってもらおうと思ったとき…

その期待があっさり裏切られてしまうことはよくあります。

そもそも、お客様にとっては、作り手がどんな資格を持っているか?どんな習い事をしてきたか?は関係のないこと。

自分でお菓子を選ぶ時、それを調べて買う人なんているでしょうか。気にしたことがありますか?

私は少なくともいないと思っています。(「〇〇ホテルのパティシエとして◯◯年修行」のような、それが本当に付加価値と捉えられるような経歴は別ですが)

お菓子販売に必要なのは、「菓子製造業の営業許可」だけです。これは、その人につく資格ではなく製造している場所で取得するものです。

「この資格さえあれば売れるようになる!」「この習い事に行けば売れるようになる!」

という、夢のようなものはありません。

お菓子屋さんになるということは、作れるだけではだめなのです。

どんな商品を作るか、どんな風に宣伝していくか、一度購入してくださった方にどんなアピールをするか。

フィードバックを受けて、分析をして、「これだったら喜んでもらえるかな?」「こうしたら買いたいと思ってくれるかな?」と仮説を立てて、自分自身も変化していくこと。

その積み重ねができるかどうかが、結局のところ一番大事なんだと私は感じています。

(私自身まだまだわからないことばかりでひたすら試行錯誤しています。売れなくて発狂しそうになることも毎日のようにあります。)

ここまでのお話は、あくまで「お菓子屋さんになりたい」と思う方へのアドバイスです。

習いに行くことや勉強することが好きな方は、もちろん私の言うことなんて気にせず習い事や資格取得を楽しんでください!

ただ目的が「お菓子屋さんになりたい」の方は、本当に気をつけてください。

もし今「この資格が取れたらやろう」「この習い事に行けば売れるかも」と考えて「実際に販売してみる」経験をしていない方がいるなら、いますぐ実践!とにかく販売を始めて欲しいです。

やってみて、「やっぱり必要だな」と思ってから行ってほしい。

資格や習い事は、あくまで自分に足りないものを補完するために行く、と思っておくのがおすすめです。

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