開業ノウハウ

原価から考える商品の値段の付け方!手作りお菓子、いくらで売る?

自分でお菓子を作っていざ販売しようとするときに、値段のつけ方について悩みますよね。

利益がどのくらい必要か、どんな価格で買って欲しいのか等、お菓子づくりの目的によっても変わってくると思います。

今回はフードアナリストの資格を持つ私がテキストから抜粋した値段の付け方の考え方と、私が実際に販売しているときに実践している方法についてお伝えします。

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商品の値段をつけるのに参考になる考え方

私はフードアナリストの資格を持っていて、講師として登壇することもあります。

まずはフードアナリスト1級のテキストから抜粋した4つの価格設定方法と飲食店の原価率について、参考までに紹介します。

4つの価格設定方法

4つの価格設定方法とはこちらのことです。

  • 絶対的設定法
  • 相対的設定法
  • 戦略的設定法
  • 独善的設定法

この中からどれか一つを選ぶのではなく、組み合わせて考えても大丈夫です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

絶対的設定法

原価がどのくらいで、いくら利益が欲しいかと見積もって値段を設定する方法です。

相対的設定法

競合の類似商品の価格を意識して、他店がこのくらいの価格だからこの価格にしようと設定する方法です。

戦略的設定法

最初は赤字でも客数が増えた時に利益が出るよう、一般価格よりも低めに設定してシェアの確保を目指すというように、戦力的に価格を設定する方法です。

または他の類似商品がなく比べられない時に高めに設定して利益をとる方法です。

独善的設定法

独自に価値を見積もる方法です。

「これなら売れるだろう」「これならお客様が喜んでくれるだろう」という作り手側の価格判断になります。

飲食店の原価率

飲食店をやる場合の材料の原価率についても参考になります。

飲食店の理想的な原価率

食べ物30%、飲み物20%以内

飲食店をやる場合、人件費や家賃などがかかってくるので実際は原価のほかにも費用がかかります。

その中で、原価はこのくらいでないとやっていけませんという数字です。

飲食店は一般的に固定費・変動費ともに高く、全体的な利益率は低めのビジネスです…。

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私が実践しているお菓子の値段の付け方

ご紹介してきた4つの価格設定方法と飲食店の原価率を踏まえた私のお菓子の値段の付け方をお伝えしていきます。

絶対的設定法と相対的設定法の組み合わせ

私はボランティアでやっているわけではないので利益もしっかり欲しいし、売れる値段設定をしたいと思っています。

そこで、絶対的設定法(原価・利益計算)と、相対的設定法(競合との価格調整)を混合して考えています。

ざっくり説明すると材料・パッケージ費用が20~30%となるように商品価格を設定しているのです。

ネット販売で楽天やBASE、minneといったプラットフォームを使ってる場合は販売手数料がかかります。

その分は原価に含めないで販売価格にプラスする感じで考えています。

そうすると場所代や光熱費、梱包費、人件費を生み出せる価格になります。

始めたころは自信がなかったため(その分クオリティも低い)価格を低く設定していましたが、よくなかったと反省してだんだんと値段を上げていきました。

そして値段の設定方法を勉強してここにたどり着いたわけです。

価格が安いと足元をみられるし、たいしたことないと思われてしまうので、適切な価格設定は大切です。

具体例

ガトーショコラをホールで販売する場合の例で簡単に説明してみます。

材料費:500円
パッケージ代:100円
販売手数料:10%


材料費500円+パッケージ代100円=600円

この600円が30%になるような価格を設定します。


600円÷0.3=2,000円

商品の価格は2,000円となります。

利益はいくらかというと


商品価格2,000円-600円=1,400円

この1,400円からさらに場所代や電気代などを拠出することになります。

販売手数料は商品価格にプラスするので


2,000円×販売手数料10%=2,200円

販売価格は2,200円となります。

手数料がかからなければ2,000円、かかるならその分上乗せして販売します。

計算してみると「この価格で売れるか?」「これは安いか?」と疑問に思うかもしれません。

そんなときは他のお店の値段見てみたり、作業の手間やどれだけこだわっているかを考えたりして、さらに上乗せしてみます。

送料はどうするか

ネット販売をするなら送料については避けて通れません。

楽天の販売ページで最後に送料が加算されることがありますが、それを見て離脱(=買うのをやめる)する人もかなり多いそうです。

夢見菓子は冷蔵販売なので、通常の発送よりプラスで250円かかり、都内から都内でも送料が1,000円を超えてしまいます。

例えば2,000円の商品を買うのに送料が1,000円以上かかりますと言われたら少しためらいますよね。

最近は運送会社の送料値上げの傾向でお客様の理解は高まってはいますが、それでもやっぱり自分が買う時を考えたら送料別だと気になってしまいます。

1,000円オーバーの送料を提示するくらいなら、送料込みの値段にするというのが私の考え方で、商品価格が2,200円だったら送料込みにして少しこちらでも負担して2,980円にしたりと調整しています。

手数料はどうするか

販売ページに各サービスのプラットフォームを利用すると販売手数料がかかります。

各サービスの販売手数料

BASE、minne 〜10%
creema 15〜16%
楽天 17〜18%(固定費なしのプラン)

プラットフォームとしての強さ、つまり販売力があることと手数料のバランスが悩みどころです。

やはりプラットフォームを利用することで集客できるので、宣伝費だと割り切るのもアリだと思います。

私の場合先ほど説明した通り、手数料を上乗せしていますが、お客様にとっては高いと感じる値段かもしれません。

現状では手数料をこちらで負担することがどうしてもできないためこのやり方になっていますが、この手数料が安くなければお客様にとってもいいことですよね。

そのためにも自分が販売力をつけて、自社サイトやInstagramをはじめとしたSNSでの直接販売で手数料がなくて済むようにしたい、そういう試みをやってみたいと最近考えています。

プラットフォームとしての強さも借りつつ、一方では手数料がかからない販売方法も拡大できるように現在取り組んでおります。

自分が買う時にどうするかを考える

もうひとつ値段を決めるときに加味するといいのが、ネットでギフトを買う時にどうやって検索するかということ。

楽天などのプラットフォームで検索するとき、私の場合はキーワードと予算の価格上限を入れて検索します。

例えば「3,000円上限」に設定すると、「3,050円」の商品は引っかからなくなってしまいます。

このことを考えると、計算上3,050円の商品でも2,980円に調整するという方法もあります。

値段を付けるときに大切なこと

値段を決めるときは原価や利益の計算も大事ですが、自分が買う時のことを考えて、どういう風に探すか、どんな商品ならこの金額払うか、ということを想像しながら決めるのも大切です。

あとは弱気にならず、こんな高かったら買ってもらえないと思わないようにすること。

どうしても高くなるなら、高くても買ってもらえるように工夫する努力をしましょう。

その方がそのあとの商品の進化にとても良い影響があります。商品は進化するものですから。

お客様にとても満足して理解して買っていただくのは難しいことです。

価格設定に根拠があれば、どんな風に言われてもこういう理由でこの価格なんですと説明して理解していただけるように努力することができます。

悩みながらも、最適な価格設定ができるように取り組んでいきましょう。

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