お菓子屋さんをやりたい!はじめたい!と思ったときに必要なものは何でしょうか?
店舗?資金?資格?
必要なことが多くて自分にはやっぱりできないかも…と思っているそこのあなたへ!
店舗も資金もなくてもお菓子屋さんをはじめることはできるんですよ。
私は資金も資格もない状態から、実際に「夢見菓子」「絵空菓子」というネット販売のお菓子屋さんをオープンしました。
この記事では店舗を持たないお菓子屋さんを作った理由についてお伝えします。
音声で聞きたい方はこちら↓
なぜ「店舗を持たないお菓子屋さん」を作ったか
お菓子屋さんになろうと思ったわけ
最初にすこし、私がお菓子屋さんをはじめようと思ったいきさつについてお話します。
私は新卒から勤めていたイベント会社を辞めて、自分にできることを探しているうちに新宿のライブバーのお手伝いをすることになりました。
そこで自分で作ったお菓子をお客様に食べてもらうことがあったのですが、
すごく喜んでもらえて…
自分の作ったお菓子でこんなことができるんだ!
と、感動したのです。
そこでもっと自分の作ったお菓子を食べてもらいたいと思っていたところ、ライブバーのマスターが菓子製造業の許可を取ってくれました。
そしてバーが営業していないお昼の時間にお菓子を作り、それをイベントで売り始めました。
それがだんだんと面白くなり、お菓子屋さんをやってみたいと思うようになりました。
お菓子屋さんの形態は様々
お菓子屋さんと言われてまずはじめに思い浮かぶのは店舗だと思います。
地域に寄り添った街のお菓子屋さんであったり、有名パティシエの大人気のお菓子屋さんだったり、外観が思い浮かぶものもあるでしょう。
しかし、この時代だからこそのお菓子屋さんの形態もあるのです。
お菓子屋さんの形態を挙げるとすると、大まかにこちらの3つになります。
- 店舗
- マルシェ(イベント)出店
- ネット販売
この他にも、「委託販売」などもありますね!
お菓子屋さんをはじめるならこの形態から選ぶことになります。
それぞれの販売方法の詳細についてはこちらをご覧ください。
一番わかりやすいのはもちろん店舗を持つこと
先ほども挙げた通り、お菓子屋さんといえばまず店舗があるというのが一番わかりやすいですし、やりたいなと思った時に一番あこがれるものです。
それでは実際に店舗を持ってお菓子屋さんをやってみようと思った時、どのくらいのコストがかかるのでしょうか?
莫大な初期費用がかかる
最初に作っていたお菓子がお酒のきいた夜のイメージのあるお菓子でした。
新宿が好きだったので、そのあたりで小さなバーくらいのお店を借りてやってみることにして、初期費用がいくら必要になるのか調べました。
不動産屋を回ると、小さな数席のお店でも最初に最低300万必要とのことでした。
普通の居住用の賃貸ではない場合、保証金が必要でだいたい家賃10か月分が最初にかかります。(敷金のようなイメージ)
さらに内装の工事費、ケーキを陳列する冷蔵のショーケースをリースで用意してもそこそこの費用がかかります。
ケーキを焼くのに必要なオーブンを業務用で入れたら最低300万じゃ済まないかもしれないです…
さらに、プラスで軌道に乗るまでの半年くらいの運転資金…
貯金を食いつぶしていたわたしにはとても用意できませんでした。
店舗を持たないという選択肢
私ももちろん、最初は店舗を持つことを考えていました。
しかし、会社を辞めてから2年近く自分にできることを探していたため、退職金や貯金は食いつぶしていました。
さらに完全に異業種からの転職と初めての独立で、自信もない中でのスタートでした。
本当にお菓子屋さんになりたいか?お菓子屋さん一本でできるのか?続くのか?といった不安ばかりがよぎりました。
初期費用を抑えられる物件を探してみたりしていたある日…
ネットで情報収集しているとあるブログに出会いました。
それはアパートの一室を改装してお菓子屋さんをやっている方のブログでした。
こういうやり方があるのか!と店舗以外の方法があることを知り、私の中に衝撃が走りました。
最終的に都内か東京近郊で安く借りれらる物件を探し、菓子製造業許可をとって自分の製造室にすることにしたのです。
お菓子屋さん開業で大事なことはとにかく始めること
店舗を持たない選択をして良かった点が2つあります。
それは
- 初期費用がかからない
- とにかく始められた
ということ。
私のようにわざわざキッチンを作らなくても、今は菓子製造業許可のあるレンタルキッチンが増えてるので、より初期費用をカットすることができます。
「とにかく始める」というのは、お店の名前やロゴを決めてみる、ファンを作る、わたしはこれができますよ!というものを示せるようにするということ。
まずは自分がやりたいことを具現化してみると
- 売れるか売れないかは市場に出してみて反応をみる
- どのくらい可能性があるのか判断できる
- お菓子を販売する感覚がつかめる
といったように、わかることがたくさんあります。
低コスト&低リスクでとにかく始めてみてはいかがでしょうか?
これさえあればお菓子屋さんになれる!
お菓子屋さんをはじめるのに店舗を持つことは必須ではありません。
だから私はお菓子屋さんを開業することができました。
私が作った菓子製造業許可のある製造室は、現在レンタルキッチンとして貸し出しています。
「お菓子屋さんをやってみたい」という方からの相談にのることも多いのですが、
何があればお菓子屋さんになれますか?
という質問に対してはこう答えています。
- 菓子製造業許可のあるキッチン
- 食品衛生責任者の資格
- お店の名前やアイデア、商品になるオリジナルのお菓子レシピ
ひとつずつ見ていきましょう。
菓子製造業許可のあるキッチン
保健所の許可がないキッチンで作られたお菓子を販売することはできません。
法律で定められているので、無許可はNGです。
食品衛生責任者の資格
こちらは食品を扱う営業を行う際に必要な資格となります。
1万円程で講習を受ければ取得することができます。
一度取得すればずっと有効です。
製菓衛生士や調理師免許があれば同等の資格としてみなされるので、重複して取得する必要はありません。
余裕があれば講習とは別に衛生面の勉強をしておいた方がいいですね。
詳しくはこちら
お店の名前や商品のアイデア、オリジナルのお菓子のレシピ
まずは商品。
今は「おいしい」というのは当たり前。
ネット販売では特に、みなさんパッケージや商品名を含めて買うかどうか決めると思います。
そのアイデアを書き溜めておいてください。
以上の3つがあればお菓子屋さんをはじめることができます。
それぞれの詳細についてはこちらの記事で解説しています。
お金も自信もなかった私が店舗を持たない選択をして、お菓子屋さんになれました。
ぜひ、あなたも一歩踏み出してはじめてみませんか?