焼き菓子ギフトには、売れる季節と売れない季節があることをご存知でしょうか?
売れる季節に向けてしっかりと商品の準備をしたいですよね。
「売れる」と言っても、そのイベントによって売れるもののタイプが違うのも面白いところ。
今回は、お菓子屋の売れる3大行事についてお伝えします。
あくまで夢見菓子をやってきての考察ですが、参考になると嬉しいです。
音声で聞きたい方はこちら↓
夢見菓子はギフトとして使ってもらいたい
本題に入る前に前提として、夢見菓子はギフトに使える商品にしたいと思っています。
販売してるものはほとんど箱入りで、ラッピングも無料で行っています。
ギフトのタイプは2種類ある
ギフトには2種類あります。
- 友人や親しい人へのプレゼントでカジュアルなギフト。
- あらたまったご挨拶に使うギフトで、お中元・お歳暮・御礼など
夢見菓子は前者で、空き家スイーツは後者だと考えていて、リボンが似合うか、のしが似合うか、といったイメージで分けるとわかりやすいかもしれません。
今回は親しい方へのギフトということでお伝えしています。
売れる季節のイベント
お菓子屋さんを始めて4年目になりますが、あくまでこれまでの経験談として参考にしていただければ幸いです。
売れる三大イベントはこちら!
- バレンタイン
- 母の日
- クリスマス
作ってる商品が安定していないので正確な統計は取れておらず、どのイベントが一番売れているかはわかりかねますが、これらの時期は忙しいです。
三大イベントですが、それぞれ少しずつ特性が違います。
ラッピングや値段設定、一人向けか大人数向けか、という観点で考えていただくと良いかと思います。
バレンタイン
- チョコレート系のお菓子
- 友達向けのライトなギフト
バレンタインはやはりチョコレート系のお菓子がないといけません。
夢見菓子はガトーショコラをメインで売り出しているので好調でした。
バレンタインはもちろん本命向けもそうですが、友達向けのようなライトなプレゼントも需要がありました。
男性一人に向けてホール丸々プレゼントするのではなく小さめのケーキを買うパターンもありますし、小さめの一人分を意識した商品を作っておいた方が売れやすいという印象があります。
ちなみに私が作っているものは女性向けの商品です。
バレンタインは女性から男性に向けたプレゼントですが、選んでるのが女性だから選ばれている印象があります。
母の日
- 単価が高くクオリティの高いもの
- しっかりした上品なもの
お母さんというと普通一人当たり実母と義母の最大で二人までなので、たくさん購入する方がいません。
そうすると単価が高くなるし、ひとつのクオリティが高いものが求められます。
目上の方にプレゼントするものですしね。
逆に母の日はライトのものが売れません。
大切な方へ向けたしっかりした上品なものが選ばれやすいです。
クリスマス
- 大人数向けのもの
- プチギフト
- ホールケーキ
冬はお菓子が売れる季節で、クリスマスが近くなると売れるものは全部クリスマス商品になります。
1か月前からクリスマス商品やクリスマス用のラッピングで購入されるので、クリスマス商品を早くから出しておけば長期で売れますよ。
大人数で集まった時なんかのパーティー用の商品の需要が多いです。箱にたくさん入ってるアソートや、プチギフトも売れる傾向にあります。
1個入りもそうですし、5個入りや10個入りといった注文が入ります。
本番が近くなるとホールが出るようになります。
クリスマス用のデコレーション・ラッピング商品と、配れる用の商品の両方売れるのがクリスマスです。
その他のイベント
ホワイトデーや父の日、ハロウィンは工夫次第だなと思います。
夢見菓子は女性の購入者が多いからだと思いますが、男性が選ぶときや男性向けの商品にはあまり利用されてない印象です。
といっても何もない時期よりは注文が増えますね。
売れない季節
売れない季節は夏で、7月に入ってくると注文が少なくなってきます。
あまり食べる気がしないですよね。
アイスやかき氷といったライバルが多いです。
どう乗り切るか
私の場合、秋口から売れるように今できることをやろうと、今後の仕込みやリニューアルのために使ってるのが夏です。
本来新しいことをやるというのは投資になります。
投資はするけど収入がないので毎年不安になりますね。
実情、キャパシティー的な問題で直近のイベントが終わらないと次のイベントに取りかかることができていません。
もっと計画的に準備することがギフト中心でやってるお菓子屋さんはすごく大事だなと思っています。
季節関係なく売れるもの
- 誕生日用ギフト
- 自分へのご褒美や日常使いのお菓子
売れない季節に入る注文はほぼ誕生日向けの商品です。
あとは自分へのご褒美や日常使いのお菓子で、夢見菓子で言うと全種類入ってる簡易包装のアソート商品です。
おわりに
イベントに合わせていろいろなラッピングができたり、今年のイベントはこういう風に楽しんでもらおうと思って作るのがお菓子屋さんの楽しみで、醍醐味だと思います。
自分の商品がイベントごとにこういう風に売れるんじゃないかなと考えてラッピングやギフトの内容を試してみてください。
もちろん1年目で答えは出ないけれども、繰り返して積み重ねて、工夫次第で結果が返ってきて楽しくなるのもイベントの楽しさだと思います。
私も秋以降に売れることを祈りながらリニューアル作業に勤しみます。