自分の商品をカメラマンに素敵に撮ってほしい!
ロゴのデザインをデザイナーに作ってほしい!
お菓子屋さんを始めると、必ず「プロの手」を借りたくなるときがやってきます。
知り合いの中に信頼できるプロの方がいればいいのですが、多くの方は「どうやってプロにお願いしたらいいんだろう」と立ち尽くしてしまうのではないでしょうか?
依頼できる方が見つかっても、イメージの共有、全体の進行、お金の交渉が必要でハードルが高いことだと思います。
本記事ではカメラマンやデザイナーの知り合いがいない状態から、見つけ出して依頼した私の経験をもとに「写真撮影やデザインをプロにお願いする方法」をお伝えします。
自分一人ではなしえなかった、素晴らしいブランディングの第一歩でもありますので、ぜひ挑戦してみてください!
カメラマンやデザイナーの探し方と依頼方法
「個人の小さなお菓子屋さんに協力してくれるプロはいるんだろうか」と不安になる方もいると思いますが、心配はいりません。
最近はフリーランスとして活動しているカメラマン・デザイナーは増加傾向で、対個人のお仕事でも快く引き受けてくれる方もいらっしゃいます。
探し方は具体的に次の通りです。
- 人伝で探す
- フリーランスの登録サイトで探す
- SNS・ブログなどから探す
- 交流会に参加する
ひとつずつ説明するので自分に合いそうなものを見つけてくださいね。
人伝で探す
シンプルに「お菓子の写真を撮ってくれるカメラマンっていない?」と知り合いに聞いてみる方法です。
たとえその知り合いがお菓子や写真の業界に関係なくとも、とにかく聞いてみるということが大事です。
自分のSNSなどで、「カメラマンを探しています」と書いてみることも有効。
それを聞いたり見た人が「そういえばあの人、カメラマン探してるって言ってたな」と頭の片隅に覚えていてくれれば、紹介してもらえる可能性があります。
フリーランスの登録サイトで探す
フリーランスの登録サイトとは、ココナラやクラウドワークスなどのフリーランスの方が登録して仕事を探すサイトです。企業の登録もありますし、個人レベルの依頼も扱っています。
依頼する側も仕事を探している側も登録することができるので、「食品の写真撮影が得意な方を探しています」「ロゴデザインやります」など、依頼と自己アピールが飛び交っています。
その中から自分に合いそうな人を選んで依頼してみましょう。
SNS・ブログなどから探す
SNSやブログ、自身のサイトで作品を公開して「こんな仕事をしています」「お仕事依頼はDMでご連絡ください」とアピールしているカメラマン・デザイナーは多いです。
メリットとしては、どのような写真やデザインを作る方なのか、テイストやクオリティーが事前にわかります。
自分が一方的に眺めているSNSアカウントや憧れのデザイナーでも、直接依頼することができれば素晴らしいコラボレーションが実現するかもしれません。
交流会に参加する
フリーランスや起業している方の交流会が各地で開催されています。
交流会でなくても、例えば地元の商工会などにも個人で仕事をされている方が登録しているパターンもあります。
そういった何らかのコミュニティに入ると仕事を依頼できる人を見つけるのに役に立ちます。
交流会などのメリットは、リアルで出会ってお話をしてからお仕事の依頼をすることができるところです。
ネット上の情報だけでどんな人かわからないのが不安という方におすすめです。
実は、私の「夢見菓子」のデザイナーは起業したい方の交流会で知り合いました。詳しくはこちらをご覧ください。
依頼するときのポイント
どんな探し方をするにしても、実際に依頼するには次の点に注意しましょう。
料金や納期などの条件が合うか
こちらを確認してから依頼するようにしてください。
写真撮影やデザインの依頼の流れとポイント
実際に依頼する方が見つかったら、写真やロゴができるまでしっかりとコミュニケーションをとることが必要です。
まずは全体的なイメージを共有するミーティングを行うところから始めましょう。
その際、この4点を決めてから実際の撮影・ロゴ作成に着手してもらうといいと思います。
- ほしい写真やロゴのイメージを伝える
- 写真やロゴの枚数や形式を決める
- スケジュールを決める
- 料金交渉をする
一つずつ説明していきますね。
1.ほしい写真やロゴのイメージを伝える
自分が最終的にどんなものがほしいのか?は具体的に伝えなくてはなりません。
「お任せで」と丸投げするのは絶対にNG!
あくまで自分が依頼する側、ブランドオーナーとしてしっかりとオーダーをする必要があります。
出来上がりの写真やロゴのイメージをより具体的に伝える
イメージに近い画像を用意すると伝えやすいです。
そうすることでお互いに進めやすくなります。
2.写真やロゴの枚数や形式を決める
何に使用するのか?を考えて具体的な枚数や形式を決めましょう。
例えば販売サイト用の写真であれば
- お店全体のイメージ写真が一枚
- パウンドケーキの写真を3枚(パッケージ・ケーキ・ケーキをカットしたところ)
- クッキーの写真が5枚・・・
のように、具体的に決めていきます。
実際に販売するサイトをイメージして、そこにどんな写真があればお客様に買ってもらいやすくなるか?を考えて決めるといいと思います。
納品時のデータ形式(jpg、png、ai、psd等)も決めておきましょう。
どの形式がいいかわからなければ、「サイトに使用したい」「リーフレットに使用したい」など用途を伝えておけば、適した形式で納品してもらえると思います!
3.スケジュールを決める
ロゴの場合
「この日までにほしい」という納期を伝えれば問題ないと思います。
写真の場合
実際に商品を撮影するという工程が必要になりますので、少し複雑になります。
カメラマンのスケジュールに合わせて撮影日を決め、それに間に合うように準備をして進めましょう。
4.料金交渉をする
料金交渉が一番悩ましい点かと思います。
- こちらの予算を伝える
- 相手に金額を聞く
上記のいずれかがお支払いする料金を決める手がかりになります。
こちらの予算が決まっている場合は、最初に依頼する時点で伝えておくことをおすすめします。
カメラマンやデザイナー側で、料金を事前に提示している場合もありますので、依頼する前にしっかり確認しましょう。
実際のお支払いの際には領収書をもらう、請求書をもらう、といった形できちんと「証拠を残す」ことも忘れずに。
依頼の流れとポイントまとめ
進め方の4つのポイントをお伝えしましたが、これらはすべて満遍なく進めることが大事です。
料金が決まっていないのにスケジュールを決めたりすると、後から「こんなに高いと思わなかった」とトラブルにつながる可能性があります。
一度のミーティングで全てが決まらない場合は、何度かイメージのすり合わせ、条件のすり合わせを行い、同意の上で実際の作業に入ってもらうようにするのをおすすめします。
以上の内容をより詳しく、具体的に解説するオンライン講座も開講中です。詳しくは下記からどうぞ。
「一緒に作っていく」という感覚を忘れずに
ここまで、プロに仕事を頼む方法について書いてきました。
ハードルが高く見えるかもしれませんが、「商品を素敵な写真で伝えたい」「自分のブランドを知ってもらうための目を引くロゴを作りたい」と思ったら試してみてくださいね。
ただし、仕事というのは一見無機質に見えて、「人対人」で成り立つもの。
私が書いたような探し方や仕事の流れはあくまで一つの例だということを頭において、お互いに気持ちよく「一つの作品を一緒に作る」というイメージで進めていってほしいと思います。
自分のブランドや商品をよりよく伝えよう!と考えてくれる仲間が増えること、そしてそれがプロとして仕事をされている方であることは、自分にとってかけがえのない自信にも繋がります。
自分一人ではなしえなかったことがプロの手によって実現されていくと、「お願いしてよかった」と心から思います。
私自身も、何度もプロの方に助けていただき、ブランディングや見せ方のヒントをいただいて成長してきたなあという実感があります。
ぜひ、皆様にもそんな素敵なパートナーとしてのカメラマン、デザイナーが見つかることを願っています。