レンタルキッチンを利用してネットでお菓子を販売する場合には、いくつかの制約が生じます。時間が限られていたり、場所代がかかったり、自分で道具や材料を持ち込む労力がかかったり…。
今回は、そんな限られた状態の中で販売から発送までを効率的に行う方法を考えてみました。
これまで私のキッチンを利用されている方も、実践されている方が多い方法ですので参考になると嬉しいです!
レンタルキッチン利用の際のおすすめ手順
まず、ざっくりレンタルキッチンを使った場合の発送までの手順ですが…
- 商品を販売する
- レンタルキッチンで商品を製造する
- 商品を持ち帰って梱包して発送する
このようになるかと思います。
ひとつひとつ説明していきます。
1)商品を販売する
受注販売をおすすめします!
効率化は、商品を販売するところから始まります。
一つの単価が高い・一つの製造に一日かかる・かなり日持ちするもの以外…
注文が入ってから作るのはおすすめしません。
通常の販売方法の場合、商品販売のサイトでは「受注から◯日以内に発送します」ということを表示しています。そのため、注文が入ったらその約束通りに作って発送しなくてはなりません。
もし単価の安いもので、製造に1〜2時間しかかからないとしたら、そのためだけにレンタルキッチンを借りるのは非効率ですよね。
また、たくさん作っておいて注文が入るのを待つという方法も、注文が入らなかった場合にかなりのロスが出てしまいます。
そこでおすすめなのが「受注販売」です。予約販売とも言いますね。
「次回は◯月◯日に発送します」とお知らせしておいて予約がきた分だけ作るのです。
「毎月◯日に発送します」などお客さんに覚えてもらえるようにするのもおすすめです。
ちなみにBASEには予約販売アプリがあるため、簡単に予約販売ができます。
うまくスケジューリングをして、レンタルキッチンを借りる時間とお金を最小限に抑えましょう!
2)レンタルキッチンで商品を製造する
実際にレンタルキッチンで製造をする場合、どこまでやるべきでしょうか?
保健所の規定では、「製造」に当たるところは菓子製造業の営業許可のある場所でやる必要があります。
この「製造」は、材料の加工から商品の一次包装までを指します。
注意したいポイントは
- 時間節約のために下ごしらえや途中までを自宅でやってくるのはNG
- 商品の一次包装までやる必要があるため乾燥剤・個装の袋が必要
レンタルキッチンを借りる時間を減らしたいからと、家で途中まで作ってきてはいけません。
また、商品の一次包装(最初の袋)まではやる必要があります。そのため、お菓子が冷めて袋に入れるまでの時間を考慮してレンタルキッチンを借りる必要があります。
袋に入れる際は乾燥剤・シリカゲル・ドライシートなどを用意して保存性を高めましょう。
3)商品を持ち帰って梱包して発送する
一次包装までした商品を持ち帰って、成分表示を貼り、詰め合わせやラッピングをし、発送します。
個包装になったものを箱に入れたり、アソートセットにしたりするのは「製造」に当たらないので、自宅に戻ってからやっても大丈夫です。
時間に余裕がある方はレンタルキッチンから直接発送してもOKですが、梱包資材などをレンタルキッチンに持っていくのは大変ですよね。
落ち着いて間違いなく商品を発送するためにも慌ただしいレンタルキッチンでの作業中にはやらない方が無難かもしれません。
まとめ
レンタルキッチンを使った場合の効率化のポイント
- レンタルキッチンを借りる時間はできるだけ短縮する
- 時間とお金の節約で利益の最大化を目指す
- レンタルキッチンに持っていく道具や材料を最小限にする
レンタルキッチンを借りるお金は、経費の中でもかなり大きな割合を占めます。そのため、できる限り最小限にしたいところですね。
販売すればするほど赤字、という状態が続いてしまうと自分のモチベーションにも影響してきますし、お店としての継続が難しくなります。
お菓子の値段を適切に設定し、受注販売で売上を見込める状態を作り、効率的にレンタルキッチンで製造しましょう。
最適なサイクルを作ることは最初は難しいかもしれませんが、積み重ねを続けて改善していけば実現できるはず。自分なりの最適化を目指して前進していきましょう!